学校からの帰り道。まっすぐ家に帰ればいいのに、なぜか吸い寄せられるように寄ってしまうコンビニ。そこは私たちにとって、最高のたまり場であり、人生を語り合う大切な場所でした。
買い食いしたアイスや、ペットボトルのミルクティー。それ一つで、気付けば外が暗くなるまで語り明かしていました。「明日も学校じゃん!ヤバい帰ろ!」と慌てて自転車に飛び乗るまでがセットです。
教室では話せないような秘密の話も、コンビニの白々しい明かりの下なら不思議と話せました。あの子が好きだとか、大学どうするとか、将来の夢とか。親にも先生にも言えない本音をぶつけ合えたのは、あの場所があったからです。
冬の寄り道。寒さに震えながら、二人で半分こした肉まんや、温かい缶のコーンスープ。手を温めながら話した他愛のない会話が、今でも鮮明に思い出されます。
「寄り道」は、大人になると「寄り道」ではなく「飲み会」や「カフェ」に変わってしまいます。制服姿でコンビニの前でたむろするあの時間は、限られた期間しか許されない、まさに青春そのものです。