誰かが放った「やばい、足音した!」の一言で、全員が一瞬で布団に潜り込み、死んだように息を潜める。数分後、誰も来ないことに気づき再び起き上がる。
普段ならすぐに飽きるカードゲームが、声を潜めてやらなければならないという制約のせいで、異常なほど白熱し、笑いをこらえるのに必死になる。
午前2時を回ったあたりで、普段はおとなしい子が急に大胆な恋愛事情を暴露し始め、部屋全体が謎の感動と興奮に包まれる。
どれだけ周りが騒いでも、先生がドアを開けて注意しに来ても、微動だにせず規則正しい寝息を立てている強者が必ず一部屋に一人はいる。
夜にあれだけ元気だったのに、翌朝の観光バスの中では全員が口を開けて爆睡。添乗員さんの熱心なガイドは誰の耳にも届かない。